第1幕 筑波大学リサーチグループ

第1幕 筑波大学リサーチグループ 「スポーツ産業人育成プログラム開発プロジェクト」チーム

第1幕は、チームメンバーからプロジェクトの概要と事例紹介が行われた。

1.プロジェクト概要

 プロジェクトの趣旨とチームメンバーの紹介が行われた。
次に、プロジェクトを進めていくうえでキーワードとなる「価値の創造」について説明が行われた。

2.日本におけるスポーツの価値

 ①音楽業界との比較、②スポーツ選手と会社員との年収の比較、③スポーツ用品産業の売上(日米大手4社の比較)について説明が行われた。

3.事例紹介

 プロジェクトで進めてきたスポーツの価値を創造している事例の説明が行われた。
①「(game/sport×共同)×ビジネス(不動産)」事例:アーバイン市のコミュニティタウン
②「(Athlete/game/sport×競技)×ビジネス(観光)」:グッドイヤー市のベースボールパーク

4.日本におけるスポーツの現状

 日本におけるスポーツの価値が市場や雇用を拡大できない要因について、グループディスカッションが行われた。
一つのグループからは、学校部活動等の教育活動が市場の拡大や「する人」の増加を妨げているのではないかと発表してくれた。

5.スポーツの4機能

 スポーツの持つ根源的な4機能:SPORT・GAME・EXERCISE(ACTIVITY)・ATLETICSについて説明が行われた。
① SPORT:Deportare →de(=away) +portare(=carry)が語源。
ある場所や状態からある場所や状態へ移動、転換によって楽しみを得る。
② GAME:gamen →ga(=together) +men(=man)が語源。人が寄り集まって、一緒に何かを行うことによって楽しみを得る。
③ EXERCISE(ACTIVITY):心身を活性化させる体系的な運動。
④ ATLETICS:激しい肉体活動を伴って競技すること、賞品を目指して競技すること。

日本では、EXERCISE(ACTIVITY)やATLETICSの機能が強調されており、4機能が生かされていないのが現状である。
そこで4機能が具現化された状態について、ソフト(制度・価値観等)とハード(建物・公園等)の両面より具体的な事例が示された。
①海外の事例‐GOOGLE(サンフランシスコ市)、マセチューセッツ工科大学(MIT)等
②日本の事例-霞ヶ浦と筑波山をつなぐサイクリングロード等

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講師プロフィール

■プロフィール
筑波大学リサーチグループ
「スポーツ産業人育成プログラム開発プロジェクト」チーム

■グループメンバー
松田裕雄(代表・筑波大学体育系講師)
高橋義雄(筑波大学体育系准教授)
渡和由(筑波大学芸術系准教授)
武田丈太郎(新潟医療福祉大学講師))