第2幕 勇者 北谷賢司

第2幕 勇者 北谷賢司

マイケル・ジャクソン等の超大物アーティストやNFL等の4大スポーツゲームを日本に初めて招聘した凄腕プロモーター「ドクターK」から、メディアとエンタテインメント・ビジネスマネジメントについて学ぶ。

1.キャリア

 北谷氏からは、受験に失敗した浪人時代に医者から放送ジャーナリストの道へ方向転換したこと、アメリカの大学卒業後に日本に帰国するものの就職できずに再度戻って博士号を取得、そのまま大学の教授の道に進んだこと、テレコミュニケーション法を専門にしていたことから日本の放送業界に関わるようになったこと、そこから超大物アーティストや4大スポーツゲームを日本に招聘するようになったことなど、生い立ちからエンタテイメント・ビジネスの世界に関わるようになった経緯やこれまで関わってきたイベントについて話していただいた。

2.スポーツマーケティングの概要

 スポーツマーケティングの定義や基本理念、スポーツマーケティング業界の5つの領域(スポンサーシップ、製品契約、音声・映像・商品、メディアプロモーション、セールスプロモーション)について説明していただいた。
また、スポーツ団体の概要やアメリカにおけるエンタテイメント・ビジネスの勢力図についても説明していただいた。
 1960年代後半~70年代初期にスポーツマーケティングを生み出したIMG社の概要等を中心にスポーツマーケティングの歴史について話をしていただき、アメリカでは一般的なスポーツマーケティングリサーチ(効果測定)についても簡単に説明していただいた。

3.スポーツ放送ビジネスとセカンドスクリーンの現況

 スポーツ放送ビジネスについて、IOCや4大スポーツの収入構造とアメリカでの人気のスポーツ番組であるケーブル放送のESPNについて説明していただいた。
また、現在急拡大しているテレビを視聴しながらPCやスマートフォンを見るというセカンドスクリーンについても解説していただいた。

4.国際市場で通用するコンテンツ・プロデューサーの資質と資格

 コンテンツ・プロデューサーとして国際的に活躍するための資質として、資金調達力から企画力等の多岐に渡る能力が必要であること、また資格として国際弁護士が最低限として必要であり、実務経験が重要になることが解説された。
スポーツイベントプロデューサーとして必要な資質についても解説され、具体的なものとして契約交渉、PR戦略及び財務管理等が挙げられた。

5.メディア・エンタテイメントビジネス

 メディア・エンタテイメントビジネス界の歴史、現在共存する4世代のデジタルユーザー、SNS利用者の現状、メディア利用者とその満足度等について解説していただいた。
特にメディアビジネスにおいては、新技術を積極的に歓迎・導入すること、ターゲット・オーディエンスを見失わないこと、コンテンツが王様であることを忘れないことの3要件が重要だということであった。<>br /また、メディア・エンタテイメント業界で成功する秘訣として、「歴史を毎日作る(Make history everyday)」という気概が大切であると受講生に話してくださった。


6.質疑応答

 受講生から、スポーツとエンタテイメントが日本では融合しない原因について、今後のエンタテイメント・ビジネスの展望について等の質問があり、丁寧に答えていただいた。
最後に賢者の須賀氏から、日本が世界で勝ち抜くために必要なビジネス展開の方法についてコメントがあり、それに対して北谷氏からIPO(株式公開)を使った新たな仕組みづくりができればよいのではないかという提案がなされた。

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講師プロフィール

■プロフィール
北谷賢司
■主な経歴
エイベックス・インターナショナル・ホールディングス・リミテッド代表取締役社長
金沢工業大学虎ノ門大学院教授
前ぴあ(株)取締役
前ソニー(株)執行役員米国SONY専務
前(株)東京ドーム取締役
前米国ワシントン州立大学栄誉教授