浪漫の虎 【中村考昭賞】

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「スポーツサポートデータバンク」の設立について

鎗田善裕

1. 概要

・スポーツサポートデータバンク(以下「SSDB」と表記)は、スポーツ団体
(チーム)のスポンサー探し支援サービスです。
・企業、個人が応援したいスポーツ団体に気軽に寄付ができる仕組みを作ります。

2. 内容

・スポンサーを探しているスポーツ団体の情報をデータベースに集約し、スポンサー
 になりたい企業、人がwebで条件を設定するとそれに合致した団体の情報が表示され、
 web上で寄付ができるようにします。
・寄付をうけたスポーツ団体は、スポンサーに特典を提供するとともに、定期的に
 活動状況をメール等で報告します。
・SSDBは、登録団体の審査(活動実態、団体の素性)、スポンサー料の集金・振込、
 DB管理、契約事務等を実施し、登録・契約手数料をスポーツ団体より徴収します。

本計画のメリット

(1) マイナープロ競技やアマチュア競技の収入源となり得る
 マイナーなプロチームやアマチュアチームは広告価値に乏しく、営業力もない
 ためスポンサー収入を得るのは困難でした。しかし、日本中の企業、個人が
 データ閲覧可能となり、アピール力如何でスポンサーかつく可能性があります。
(例)・TVで見たセパタックローが面白かったので応援したい。
・自分の故郷の少年野球を応援したい。

(2) 寄付の最低額が低いのでスポンサーがつきやすい
 メジャープロスポーツはスポンサー料が高く、スポンサーになる際の障壁となるが、本案ではスポンサー料を安く抑えることができるので、企業はもちろん個人でもスポンサーになることができる。

(3) 企業にDBの情報を売ることができる
 企業がキャンペーンを組む場合に、地域別、競技別など条件設定によりターゲットとなるスポーツ団体のリストを作成することができ、キャンペーンを行う
 際に使い勝手がよいので、データを販売することも可能となります。
 (例)・山口にあるアマチュアスポーツ団体にアプローチしたい
  ・日本中のハンドボールチームにアクセスしたい

4. 本計画の社会的意義

(1) スポーツ業界の底辺を広げることができる
  マイナースポーツや地方都市のスポーツ団体等資金不足に悩む団体のサポート
  が可能となり、スポーツ業界の底辺を広げる効果があります。
(2) 新たな人的交流を生み出すことができる
  活動状況報告や特典の利用を通じて、スポンサーと支援する団体と人的交流が生まれます。
(3) スポーツを支える喜びを実感することで、寄付の文化を広めるきっかけになる
  自分のスポンサードした団体の活動報告を見て、あしながおじさんになったような気分になり、寄付した側もスポーツを支える喜びを感じられるようになります。
  これにより日本には少ない寄付の文化を広めるきっかけとなります。
(4) 新たなマーケティング手法を提案できる
  プロ球団等を使ったマスマーケティングではなく、アマチュアチームのネット
  ワークを利用した新たなマーケティング手法が提案できる。スポンサー料は廉価r />   だし、DBには地域、競技、年齢構成等のデータがあり、ターゲットのセグメン   テーションも可能です。

5. 検討課題等

(1) 登録団体の信用確保、会計監査体制の充実
(2) 登録団体がある程度増えるまでは収益を上げるのが困難。
(3) 税務上寄付金控除の対象とならない。