|
浪漫の虎 【村里敏彰賞】浪漫の虎 【村里敏彰賞】 藤野 隆弘アグリ&スポーツパークの展開
~人も元気 町も元気~ 概要 「運動は健康に良い」ことは今や常識。でも高齢者には少々危険が伴います。楽しく長生きするには健全な身体があってこそ。長寿地域では高齢者が農業を営んでおり、これが長生きにつながっていることに注目し、都市部に農業(アグリ)と運動(スポーツ)その他を合体したハイブリッドな施設で人と町を活性化していきます。環境:現代の少子高齢化社会は多くの現象・変化をもたらしこれに立ち向かいます。 ①少子化により小中高等学校の統廃合増 → 校舎・校庭の再利用へ②高齢化で耕作放棄地や遊休農地増 → 新規就農者や農業への回帰を ③地域の過疎化と都市への流出 → 地域の活性化を ④医療費負担増 → 健康志向の高まりに ⑤長寿化 → 生きがい探し 方針:統廃合で不要な学校を改修し、新たなコミュニティを設立します。 「アグリ&スポーツパーク」学校の機能を継続し、農業回帰と活性化のために農学校としての研修生を養成し、また地域の施設としての多くの人が利用できるよう充実したソフトを揃えます。 ・校庭 パーク(芝生+樹木) 憩いの場や多目的な場所として地域コミュニティを創出 アグリ(農園) 野菜・植物の育成場所として農業に関心をもたせる 市民農園 スポーツ(遊具・周回路) 誰もが楽しく運動できるゾーン ・校舎 アカデミー(音楽室・理科室・図工室) 既存室を利用して専門的講座・教室実施 レストラン(配膳室・食堂) 地産地消で自前の作物を賞味等、また料理教室実施 メディカル(保健室) 健康チェックや運動相談を実施 コミュニティ(教室) 会議やその他講座を実施 ・体育館 スポーツ 総合型地域スポーツクラブを設立し、会員増と利用者増を図ります フィットネス ラジオ体操からブレイクダンスまで対応 イベント 地域団体の発表会や幼稚園の卒園式等の利用 目標:アグリ体験・スポーツの習慣化とアカデミー享受により、生きがいを見つけいつまでも元気に、町も元気になることをめざします。 実現までのプロセス: 公共より学校を借用(テナント、もしくは指定管理者等)します。 ①開業前 農業法人設立 (JA、農業委員会・農業事務所、農業学校、近隣農家等相談)↓ 統廃合状況把握 (教育委員会、企画財政課等へ打診) ↓ 学校借用承認 (指定管理では審査合格) ・総事業費算出⇔事業計画作成 【収入】 入学金 授業料 会費 貸農園料 スクール費用 販売費 教室利用費 指定管理料 【支出】 初期投資(改修) 人件費(福利厚生含む) 交通費 維持管理費 水道光熱費 通信費用 広告宣伝費 講師料 税金 修繕費 消耗品 備品 事務備品 リース料 一般管理費
未来への展望:公共の学校借用から自前の施設建設へ 絶えず農業・スポーツの分野においても技術・科学の進歩により身近なもの、親しみやすいものへときています。コンピューター制御によるいちごの栽培、土が不要な水耕栽培、加圧式エクササイズ、高地(低酸素)トレーニング等。常に最新のテクノロジーを加味し、自前の施設を充実させノウハウを蓄積し大いに活用することで多くの人たちが、元気で楽しく長生きして暮らせるようお手伝いすること、そして地域・町を元気にさせることがこの事業の社会的意義だと思います。終わりに 昨今、TPP参加により農家は大打撃を受けるのは必至の様相です。狭い国土ながら自給自足、地産地消を推進すべきと考えます。元来が農耕民族のため保守的で変化に対応できにくい性質を活かし、スポーツを切り口に旨く供用できれば農業回帰への裾野は拡がると思います。 |
|