浪漫の虎 【鳥羽賢二賞】

浪漫の虎 【鳥羽賢二賞】 山崎 貴士

International Sports Condtioninng Villeges in JAPAN
~ Japan Tri-CENTER&Globale Network ~

【狙い・社会的意義】

日本の四季折々の自然を売り物にしたい。
「世界の先端都市:東京」の文化と、国内の風光明媚なスポットを、スポーツ関連ビジネスとセットで世界にアピールしたい。世界できめ細やかなトップ技術を持つ(又は持つように育ててきた、または世界から集積させた)スポーツコンディショニング(トレーナー)の技術やサービスをいつでも提供できる「環境」や「場」を日本でも形成したい。
向こう10年~30年で段階的に、プレゼンスを高めたい。

【ターゲットは、2つ】

①トップクラスのスポーツプレイヤー、各国の各種競技のナショナルチーム、場の利用イメージは国際大会を日本で開催する時のオフタイムのキャンプ地(東京から至近)コンディショニングが大事な合宿
②優秀なトッププレイヤーのコンディショニングを横で見ながら個人も楽しめる、また将来を夢見させるサービスを、隣り合わせで受けることが出来る。リハビリテーション、コンディショニング、健康増進などの価値ある場の利用者ニーズを満足させる。
※トップアスリートと、コンシショニングを通じ、普通の会話をすることも想定。

【なぜそう思ったか?】

インバウンドが必要
・スポーツに携わる者は、競争や普及を考え方の根底に置いており、国内先細りのパイにも関わらず、そのマーケットでどうシェアや競技人口を確保するかの論点で語られることが多いと感じている。
・ならば、国内の技量を海外で試す(売る)のではなく、国内でセールスし、その相手となる海外の顧客(スポーツ競技者、支える方、、、)を呼び込みたい。更に、日本に価値を見出す外国資本家(や外国のスポーツ基金)に投資してもらうことで、投資家の母国のトップチームやナショナルチームやスポーツや健康に係るエンドユーザーを、呼び込む弾みとなる。
・日本はきめ細やかなコンディショニング・トレイナー技術コンテンツを提供する世界の重要拠点としてグローバルマーケットでのプレゼンスを高め、日本人のみならず外国の人的資源(サービスする側される側双方)も呼び込みたい。
そうすれば、国内のスポーツ需要やマインドを盛り上げる機運も醸成できる筈である。
日本の活力向上は、次世代のスポーツ環境の向上につながる(東京の求心力を使いたい)
・2011.10.31 世界の人口は70億人を超え、21世紀半ばには90億人へ到達。日本人のアイデンティティを訴え、日本のことをもっと理解しもらうことが、世界の中でキチント生きていくためには不可欠。
その先に、スポーツ界も一つの柱として、日本での活動やビジネス価値を創造していくことが必要で、そのなかでハレの舞台を設けたり、親しみ易さ溢れる教育・競技・健康と言った環境を整えることが必要。 そもそも、子供たちが今迄よりスポーツに前向きになり、海外も含めた交流のチャンスを設けることが長期的視点では重要だから。
・国内のスポーツ環境は、チャンピオンスポーツは国内一極集中ではないが、新たな文化や経済は東京に集中している。世界の都市力総合力ランキング(森記念財団)によると、ロンドン・ニューヨーク・パリに次いで東京(3500万人都市:国連報告、都市圏は1998年五全総で半径50~70km)は4位であり、スポーツや健康やレジャーでも世界でアピールできれば、織りなす日本やビジネスの魅力は輻輳しスポーツへの活力も向上していく筈である。
競技力向上と戦績結果だけでは、スポーツ文化興隆への道幅が狭い
・諸外国とは身体的ハンディのある種目などでのスポーツ興隆を果たすためとはいえ、旗印をナカナカ掲げにくい状況を鑑みると、スポーツに関わる人々をリードするには、競技力以外でも、1本違った魅力ある柱を育てていく必要がある。

【具体的な事業主体と顧客イメージ】

事業主体  ・・・海外投資家、パトロン(日本の環境を愛し、ノウハウを活用したき方)
受益者(ユーザー)・・・投資諸外国のスポーツ選手や、ナショナルチームやプロチーム、スポーツツーリズムの観光客 ( サービス対価を支払う人 )
運営    ・・・Foundation + 勇者 + α

【応援体制の確保】

国: 日本のスポーツ&観光立国を標榜するタマとして諸制度で支援してもらいたい。
市町村は: 『場』における交通インフラや環境インフラ等の整備を引き受ける。
Fundation方式: 政治リスクを避け、永続的かつ発展的に育てるには、必要な財源と場所を与え判断に係る権限も委譲する。勇者もその一翼を担う。鼓動が事務局を引き受ける。Foundationへは、心ある日本の民間主体も参加を可能にする。
ネットワークの形成: 国内、国際の連携をリアルタイムに実施するためのインフラや人材は、ネットワー化したそれぞれの拠点に集積させ、推進組織のパワーを確保する。

【きっかけ ヒント】

・既存のキロロリゾートをタイの財閥が購入したと講義で伺ったが、不動産取得の根幹は恐らく商業主義だろう。
・スポーツコンディショニングや予防分野は成熟した社会でのニーズや技術であり、トップアスリートがそのヘビーユーザーであり、民間人もメリットを感じる権利があることを、勇者の鼓動で学んだ。スポーツコンディショニングノウハウを提供して稼ぐ仕組みにより、健康や技術パフォーマンス向上に寄与する価値だけでなく、都市の価値、四季や風光明媚を感じる価値、そして、スポーツ大会を招致し易さを向上する価値など拡がりを作りたい。「場」の候補は何か所か想定できるが、事業化を目論むコンソーシアムを形成したい。自治体に任せると大義名分・考え方・進め方が役所の域を脱し得ないため、民間で、しかも日本を選好する海外の新鮮な力を借りて(巻き込んで)、キッカケとなる小さなPJを早々に運営段階までもっていきたい。

【その他、キーワード】

魅せる。オフタイムをゆっくり過ごす。日本の地元特産品の郷土料理をふるまう。
オフトレーニング、肉体改造トレーニング、コンシショニング総合特区を利用し関税を撤廃し海外の人材や資金を誘致するための経済メリットを創出、外国人が滞在しやすく,また来訪した後も手厚くフォロー・やりとりできる場の雰囲気の醸成。